理事長挨拶

 法人第3期4期理事長(2020年6月〜2023年3月)

一般社団法人日本心理学諸学会連合
理事長 坂上貴之

 

 2020年7月4日に開かれました日本心理学諸学会連合(日心連)の理事会にて理事長に選出されました坂上貴之(日本心理学会 理事長)と申します。2年間の任期でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。また同じ理事会で、石隈利紀(日本学校心理学会 理事長)、奥村茉莉子(一般社団法人日本心理臨床学会 常任理事)両氏が副理事長に選定され、能智正博(日本質的心理学会 副理事長)氏が事務局長に指名されましたので、併せてご報告させていただきます。

 

 この理事会は、オンラインのビデオ会議でなされました。まさしくコロナ禍の真っただ中での開催でした。日心連としては、ウィルスの感染防止や会場確保の困難から、すでに今年度の心理学検定の中止を決定しておりましたが、皆様のご所属の諸学会にとっても、多くの事業やイベントの中止を決断せざるをえない、誠に苦しい日々であったかと思います。それだけでなく、感染の終息が予見できず、学会運営上の不安の種が尽きない今後も予想されます。
 こうした中で、私たち心理学の専門家が心理学に関わる教育・研究・実践を継続し、より一層深い探求をなすことは、要であり急である仕事だと思います。そしてこの苦しい時間を、一時的な効用にのみ学問を従属させることなく、それこそ予見できない未来に対しても光を投げかけることが出来るような、そうした強い学問に育てる大切な機会であると考えたいと思います。

 

 日心連が運営している心理学検定は、コロナ禍だけではなく、他の資格や検定の状況によっても大きく影響を受ける可能性を持っております。56の心理学関連学会が集まる本連合にふさわしい総合的な検定で、昨年度までに12回実施されてきました。日心連所属の学会の会員の皆様には検定局運営委員の推薦をはじめ、長きに亘ってご助力いただいており、改めてここに御礼を申し上げる次第です。
 皆様のおかげをもちまして、受検者実数はこれまで順調に伸びてまいりました。しかし今後もこうした増加傾向が続いていくのかについては、予想するのは大変に難しく思われます。本連合が取るべき、安定的な増加を目的とした今後の対策についても、いずれ皆様のお知恵を借りなくてはならないと思っております。どうぞその時は様々なご助言をいただければ幸いです。

 

 コロナ禍のさなかで、それこそ今この瞬間に、実践場面の最前線で頑張っておられる心理学専門家の皆さまがおられます。私はそうした皆様に深く敬意を表し感謝を申し上げるとともに、皆様の身の安全を心よりお祈り申し上げたいと思います。そして私もまた、微力ではありますが、本連合の目的である「心理学及びその関連分野の調和ある発展を期し、心理学諸学会独自の活動を尊重しそれを支援しつつ加入学会間の連携を強化して、国際的協力関係を深めるとともに、社会的諸問題の解決方策を総合的・持続的に立案・提言して、多面的に貢献する」べく努力してまいりたいと思っております。どうぞよろしくご助力のほどお願い申し上げます。

 

2020年7月


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